労働は罰。人は皆、罪人で罪を贖うために働いているんだって。だから、1分でも早くバイトを終わらせて家に帰る。 最近のこと(2018/01/31〜)

あいつが泣いていた夜
あの子は笑っていたよ
君は罪を犯し
誰かがそれを見ていた

思い出しても仕方のないこと
家へ帰ろう、夜が明けたら

1月31日 水曜日。4日間のレジ研修が終わった。レジに居ると、店内で流れている大人エレベーターの35階で妻夫木聡星野源にインタビューしてるコマーシャルが嫌でも耳に入る。妻夫木が「大人とは」と問い、星野が「蜃気楼みたいなものだね」と答え、聡が「若さとは」と問い、源が「若者って若いことを演じてるよね」と答える音声をエンドレスで聴き続ける劣悪な環境にアルバイターとして身を置いている。それに僕は星野源に因縁がある。私、星野源新垣結衣はイビツな三角関係の中にいる。ドラマ『逃げ恥』で、易々と新垣結衣の唇を奪う星野源を、私は心底憎み、羨望の眼差しでテレビの前に座ることしか出来なかった。あの屈辱、忘れてたまるものか。トントン。誰かが僕の肩を叩いた。後ろを振り向く。この歪な三角関係を巡る月9ドラマに友情出演の妻夫木聡君だ。

妻夫木「あなたにとって新垣結衣とは」
私「んー小6で諦めたプロ野球選手の夢みたいなものだね。人生は諦めの連続。聡、オレ、ガッキー諦めるよ」

この台詞が話題を呼び、私は日本アカデミー助演男優賞を受賞した。

 

2月1日 木曜日。ジャニーズ事務所が所属タレントの写真掲載を解禁した。あのマヌケな"謎のシルエットがいる雑誌表紙"もこれで見納め。

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以下大喜利

「匿名希望読者モデル」

「コナンの犯人」

ゴチになります新メンバー」

 

2月2日 金曜日。日中のレジ研修が終わって、深夜品出し研修初日。何個かバイトを経験したけど、毎回、初日に色々業務の説明聞いてる時「俺にしか出来ないことしてぇなぁ...」って思う。説明している人も「俺にしか出来ないことしてぇんだろうなぁ...」って思ってるとおもう。そして、どうせ読んでる君は「そんなもんねぇよ」なんて思ってるんだろう。ところがどっこい、僕は50音のなにを言われても<健康的な成人男性>で返せる。「て!」「て、手相にエロ線がある!」「あ!」「あ、亜鉛サプリメントを飲んでいる!」お叱りは健康的なDカップ以上の女性に限り受け付けます。

 

2月3日 土曜日。「はい」「わかりました」これしか言わない。バイトの研修中、知らないおばちゃんに作業の説明を受け続ける時間しかない、ので、この2パターンの相づちしかほぼ喋ることがない。そう、つまりこれは"言葉狩り"だ。全く無縁の職場環境、ちょっと未来に行けば人工知能がやってくれてそー!な単純作業、知らないおばちゃん。それは「はい」「わかりました」しか発する言語がない空間。バイトの研修とは"言葉狩り"と同義なのだ。これは間違いなく、これからの非正規雇用者たちに有益な新たな情報の発見だ。単に私がコミュ障とか社会不適合者とかそんな簡単な問題では決してないぞ。

 

2月4日 日曜日。‪先日、妹がテレビ画面に中指を立てていた。『炎の体育会TV』に同世代の女子中学生が期待のアイススケーターとして出演している映像を観て嫉妬し、妹はテレビ画面に中指を立てたのだ。‬そして、今日、妹はポプテピピック5話を見ていた。案外、駅員に中指立てた奴も影響されていたのかもしれない。

ポプテピピック。15分のアニメを2回繰り返し、声優を入れ替える構成がツイッターで話題。私もチェックしているが、声優の名前を全く知らないのでイマイチ盛り上がりについて行けてない。ギャグは純粋に面白いと思う。沢庵にされてもおこらないやつとか好き。そういうことじゃないのかな。声優を好きになって応援する文化がよくわからない。

 

2月5日 月曜日。バイトは休み。母が「今日、バイト行くの?」って毎日聞いてくるのが鬱陶しい。『ダイアンのよなよな』で西澤さんが、劇場でギャロップ林さんに会うと毎度「この後なに?」って話しかけてくるのがウザいって言っていたのを思い出して共感した。母にはシフト表のコピーを渡そうと思う。

 

2月6日 火曜日。バイト休み。私はこの世に産まれて人生を生きたいと願った覚えは一度もない。なのに1997年7月16日、私はこの世に生を享けた。勝手だと思う。こんな勝手なことするならせめて意味とか理由を与えてほしかった。「無気力」「存在感がない」これまで散々言われてきた。なんでって、義務教育?20歳を過ぎたら生きるために労働? 私はずっとわからないんだ。

 

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