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おっさんヤンキー2018

4月3日 火曜日。スーパーでレジ打ちをしていたら、おっさんヤンキーが来た。小さい紙パックの焼酎を二個、私のいるレジ台に置いた。訳がわからないのだが、おっさんヤンキーは私にメンチを切っている。私には因縁のあるおっさんヤンキーはいないし、「いらっしゃいませ」と挨拶しただけで、私とそのおっさんヤンキーとの間にはまだ何も起きていない。ピッ、ピッ、と二個の焼酎の紙パックをレジに通す。おっさんヤンキーとは目を合わせないが、ずっとメンチを切られているのがわかる。どう考えてもレジを打ってもらう態度ではない。「200円です」おっさんヤンキーは無言で代金を差し出す。「ありがとうございましたー」私は一連のレジ打ちの作業を終え、なんのメンチだったんだろう、と不思議に思いながら、さっきまで品出しをしていた売り場まで戻る。すると、さっきのおっさんヤンキーが出入り口に向かわず、私のほうに迫って来たのだ。急に近づいて来たおっさんヤンキーに驚き、品出しをする手を止め、顔を上げ、目があう。しかし、言葉をかける間も無くおっさんヤンキーは目があって満足したのか、Uターンして帰っていった。自信のあるメンチだから、どうしても見て欲しかったのだろうか。鏡で練習したやつだったのだろうか。なにそれ。どうせなら、面白い一言でも言ってくれればオチがついたのに。「一緒に飲む?」とか。