ぼっちのカリスマ

19歳。僕は東京のアパートの一室に一人でいる。一人でいるのはいつものことだ。今日まだ誰とも会話をしていない。だが、それも慣れたものだ、学生時代にもよくあった。

そんな僕は『ぼっちのカリスマ』と名乗り、ブログを書いている。

このハンドルネームを使いだしたのは、高校二年生の冬、クラスメートと馴染めず、学校をサボる日が続いていた。そんな日々の中、僕はニコニコ生放送を始めた。放送タイトルは「17歳ぼっち高校生」。そこで始めて『ぼっちのカリスマ』と名乗った。

僕は学生時代のクラスメートと馴染めない孤独を乗り切るために、よくインターネットで芸能人の学生時代の孤独エピソードを調べたり、神聖かまってちゃんの楽曲を聴いたりしていた。紛れもなくそれらは当時の僕を癒してくれた。そして、僕もそのような存在になりたいと思った。それが『ぼっちのカリスマ』の由来である。

しかし、今はニコ生もやっていない。カリスマどころか、無名の19歳である。

高校を卒業後、進学した大学も4か月で中退した。

そこで僕は決意した。芸人になると。